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がん登録制度

日本ではガン登録制度はまだ導入されていません。
個人情報でもあり、またガンという病気への偏見も残る日本においては、登録制度がはたして実現するのかどうか。

個人的には登録制度は必要だと思います。
今日の産経新聞にアメリカのガン登録制度について書かれたコラムがありました。
それによればアメリカには現在ガン治療承認病院が1400あり(外科手術の25%を占める)、ガン発症患者の8割が承認病院で治療を受けるそうです。 これらの病院の患者データを集めれば、ガン患者のおよそ8割のデータがとれるわけです。
また各病院には750名の患者につき1名の登録士が配置されており、各患者のガン病状データをPCに登録していきます。 これだけの仕事であれば、年間1000名位の患者をカバーできるのですが、登録士はさらに担当した患者1人1人のその後のフォローも受け持つのです。 術後の治療を続けているのか、病状はどうなのか、といった点を手紙などで問い合わせてデータをとっていくとありました。 また1年以上情報が更新されていない病院は承認を取り消されるので、登録士も必死にデータを更新するのだそうです。
こうしたデータが、ガン治療のさらなる発展、新薬の開発に役立っていくのでしょうね。
EBM(Evidence Based Medicine)が浸透しつつある我が国ですが、データの共有があってこそ、より効果的な治療法が生まれるのではと思います。

ただガンという病を隠したいという患者さんがいらっしゃるのも現実。 はたして登録制度が日本で根付くのでしょうか? 
by midori_ta | 2010-02-05 16:16 | 医療

30数年勤めた金融業界から引退し、のんびりライフの日常と想いを綴ります. 写真は先代猫アディーです


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